モジュール詳細:スワン

108秒ごとにボタンを押さなければならない...

第3ステーションのオリエンテーションマニュアルについては、付録SW74を参照する。

  • このモジュールには、12個のキーパッドと実行ボタン、コンピュータの画面、カウントダウンタイマーが含まれる。
  • 108秒ごとにボタンを押さなければならない。アラームが鳴り始めてから、コードを打ち込み実行ボタンを押すまでに40秒の時間がある。
  • コードは常に同じである: 4,8,15,16,23,42
  • 間違ったコードを入力すると画面は消去され、ミスが記録される。
  • ボタンを押すことに失敗すると、システムエラーが発生し、ミスが記録される。
  • コードを入力し実行する度に、システムはリセットされ、タイマーは再びカウントダウンを始める。
  • システムがリセットした回数は、モジュールを解除するために必要となるため、記録されなければならない。
  • コードを入力し実行する以外にシステムリセットが起きることはない。
  • 爆弾の40%のモジュールが解除されてしばらく経つ(あるいは爆弾の残り時間が3分を切る)と、システムリセットのあとに通常とは異なる入力ボタンが出現する。
  • 注意: 爆弾の残り時間が3分を切るとタイマーは108秒のカウントダウン中にリセットすることがある。これはシステムリセットにカウントしない
  • 通常とは異なる入力ボタンが出現した後、108秒の間に正しい解除コードを計算して入力しなければならない。これは以下のルールと例外によって決定する。
  • 例外はルールよりも優先度が高く、3つ目の例外が最も優先度が高い。すべて読んで理解するように。

ルール

  • リセットの回数がどの数列にも現れない場合、「DHARMA」を入力する。
  • リセットの回数を8倍したものとラジンスキーの二項螺旋列のある要素の差が2以内である場合、「HATCH」を入力する。
  • それぞれの数列の3番目の要素とリセットの回数の和が合成数である場合、「SWN」を入力する。
  • リセットの回数が現れる数列が1つより多い場合、「DARMA」を入力する。

例外

  • どのルールも当てはまらない場合、「SWAN」を入力する。
  • 1つよりも多いルールにも当てはまる場合、「HTCH」を入力する。
  • リセットの回数が25より多い場合、「77」を入力する。

数列

名前 最初の12要素
ラジンスキーの二項螺旋列 7, 15, 27, 39, 59, 75, 87, 107, 123, 143, 159, 179...
バクーニンの定数 2, 3, 6, 7, 12, 13, 18, 22, 27, 30, 31, 35...
デグルートの数列 0, 1, 5, 13, 20, 23, 29, 31, 32, 46, 52, 75...
ミンコフスキーの巡回二次列 4, 9, 11, 15, 17, 22, 30, 35, 41, 49, 56, 63...

付録 SW74

ダーマ・イニシアティブ
オリエンテーションマニュアル: ステーション 3
『スワン』

ようこそ。私はマーヴィン・キャンドル博士です。これはダーマ・イニシアティブ、第3ステーションのオリエンテーションマニュアルです。これから、あなたに簡単な説明をします。あなたとパートナーが、このステーションで任務を果たすための方法です。
その前に、まず歴史から紹介します。

ダーマ・イニシアティブが創立されたのは1970年、ミシガン大学の博士候補生である、ジェラルド・デグルートとカレン・デグルートによって創立されました。B.F.スキナーなどの先人たちの足跡を辿り、彼らは世界中から集まった科学者と思想家が気象学、心理学、超心理学、動物学、電磁気学を追究できるような大規模な共同研究施設を構想しました。それはまた、デンマークの実業家兼軍需家であるアルヴァー・ハンゾの援助による、一つの理想郷を目指した社会実験でした。彼のお陰で、多目的社会科学研究施設という彼らの夢が実現したのです。

あなたとパートナーが派遣されたのは第3ステーション、別名『スワン』と呼ばれ、ここで540日間勤務していただきます。この第3ステーションはもともと、科学者たちがこの島の一部から発生している、独自の電磁波の変動を研究するためのラボとして作られました。

しかし残念ながら、実験が始まってから間もなく、ある「事故」が起きたのです。それ以来、次のような手順が守られてきました。それは、108分ごとに一度、ボタンを押すこと。アラームが鳴りだした瞬間から決められたコードをマイクロコンピュータープロセッサーに入力するまでに、4分間の猶予があります。アラームが鳴ったら、あなたかパートナーが必ずコードを入力すること。任務にあたり、パートナーとシフトを組むことをお勧めします。そうすることで、あなたもパートナーも心身ともに疲労することなく、注意力を保つことができるでしょう。最も重要なのは、アラームが鳴ったら、コードを間違えずに、時間内に入力することです。

このコンピューターを、それ以外の用途では決して使用しないでください。これはコードの入力しかできないのです。この第3ステーションは孤立した状態にあるので、コンピューターを使って外の世界との通信を試みたくなるかもしれません。これは固く禁じられています。そのようにコンピューターを使うと、プロジェクトの管理に支障を来たし、最悪の場合、「事故」を再び引き起こします。繰り返します、コンピューターをコードの入力以外には、決して使用してはいけません。

おめでとう。交代要員の到着まで、プロジェクトの未来はあなたの手の中にあります。デグルート夫妻と、アルヴァー・ハンゾとダーマ・イニシアティブを代表して、感謝いたします。ナマステ。
幸運を祈ります。